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ベースヘッドアンプの製作

Update : 2017/11/24

某所で演奏の為、久しぶりにHartkeのアンプに電源を入れたら...ノイズしか出ない。
とうとうパワーアンプがお釈迦になったかぁ、と思い、売りにでも出そうかと思ったのですが...
待てよ、ヘッドアンプがあればスピーカユニットは使用できるのではと思い直し、調査。
うーん、安くても諭吉さん4枚かぁ... それなら自作するか、と言う事で始まり、始まり(笑)。


Hartke / Kickback
Hartke / Kickback Hartke / Kickback

音が出なくなったHartkeのベースアンプ「KickBack」です。 型番はHS1200。 20年位前に購入した、モニタースピーカのように傾けても使える俊逸なベースアンプです。 アルミコーンのスピーカーが特徴的ですが、音は非常に素直な感じだと思います。

パワーアンプとスピーカーユニットは背面で、6.3φモノラルプラグ、ジャックで接続されています。 なので、今回製作するヘッドアンプのスピーカー出力端子は6.3φモノラルジャックで良い、という事ですね。

プリアンプ、パワーアンプ
主要部品

今回の主要部品です。 プリアンプは大昔に某セミナーで課題として製作したトーンコン基板を元に入力インピーダンス、ゲインを検討をします。

パワーアンプは某Y社のデジタルアンプです。 この基板、なんとAmazonで\680でした。 うーむ。

プリアンプ回路
回路図

大昔に某セミナーで課題として製作した、モノラル3バンドトーンコントロール基板にベースを受けられるようにFETバッファを追加した基板をプリアンプとして使用することにしました。 左が回路図です。

周波数特性

トーンコンがフラットの時の周波数特性です。 まぁ大体フラットです。

周波数特性

トーンコン、高域の周波数特性です。 ハイシェルビングフィルターですね。

周波数特性

トーンコン、中域の周波数特性です。 疑似インダクタによるピーク&ディップ型のフィルターです。 ちょっとベースアンプ用としては中心周波数が適切でないかもしれませんが、まぁ気にしないことに(笑)。

周波数特性

トーンコン、低域の周波数特性です。 こちらはローシェルビングフィルターです。

ACアダプタ
ACアダプタ

12V/8A出力です。 こちらもAmazonで購入しました。 余裕ありすぎですね(笑)。

ケース
ケース ケース

行きつけの電気屋さんでかなり悩んだんのですが、LEAD製「PSA-3」を使用することにしました。 なんとなく重厚感があるように思います。

で、穴あけ加工。 電源スイッチ用の穴が大きく苦労しました。

総組立
総組立

加工の済んだケースに、スイッチやボリュームやジャックを取り付け、基板を取り付け、配線していきます。 デジタルアンプ基板の電源入力部分には1000uFのケミコンを取り付けました。

総組立

デジタルアンプ基板にはヘッドフォン出力端子もあるのですが、筐体の内側に配置されてしまうので、ケーブルで延長。 フロントパネルに取り付けたジャックに接続しました。

デジタルアンプ基板のヘッドフォン出力端子はスイッチ付きなので、それも忘れずに配線。 また、スイッチをOffするためにプラグを差し込んでおきます。

総組立

電源ジャックは12V/8AのACアダプターに対応するため、秋月電子で購入しました。 基板取り付けタイプなので、子基板で対応しましたが、基板高さとケース穴位置がずれてしまい、ひたすらヤスリで穴を削るハメに... 苦労しました。

完成!
完成 完成 完成

そんなこんなでようやく完成しました! スピーカとキャビネットがしっかりしているので、予想以上に良い音です!

が、ヘッドフォンでは音が出ない... なんで...と思って調べると、購入したAmazonのレビューにパワーアンプボードのバグで、ヘッドフォン出力はL/Rが反転している、と言うのを見つけました。 という事で、接続を変更して無事ヘッドフォンでも音が出ました。

という事で、これで本当に完成。 でもパワースイッチが上下逆になっているのは内緒です。 あぁぁ...(笑)。


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