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正負電源ユニットの製作

Update : 2019/6/14

オペアンプを使った回路を考えたとき、やっぱり±15V位の正負電源が欲しくなります。
と言う事で、100均シガーソケット用USBチャージャーを改造して作成してみました。
そして出来た電源を、ベースモニター用ヘッドフォンアンプに組み込んでみました。


100均シガーソケット用USBチャージャー
USBチャージャー

毎度おなじみのUSBチャージャーです(笑)。 この中にはDC/DCコンバータで12Vから5Vへ降圧する基板が入っています。

今回はこれを2個使い、+9Vから+15Vへ昇圧するコンバータと-15Vを出力する反転DC/DCコンバータを作ります。

回路図
回路図

DC/DCコンバータは定番の「MC34063A」です。 互換性のあるNJM2360のアプリケーションノートを参考に回路を考えてみました。

昇圧側は入力+9V、出力+15V、100mAで考えています。 反転側は入力+9V、出力-15V、100mAです。 まぁ、こんなもんでしょう、という感じで入手しやすい定数を選んでいます。

基板
基板 基板

USBチャージャーをパカっと割って中の基板を取り出します。 で、コンバータICと入力のセラコン、USBコネクタ以外の部品は全部取り去ります。

ダイオードだけは再利用するので、大切に取っておきます。

改造
コンバータ コンバータ

基板パターンと回路図とをにらめっこして、基板パターンを切ったり、部品を取り付けたりしていきます。 慎重にやっていたつもりだったのですが、違うパターンを切ったり、イロイロやらかしてしまいました(笑)が、何とか完成。

こちらの2枚の写真が昇圧コンバーターです。

コンバータ コンバータ

こちらの2枚の写真が反転コンバーターになります。

USBコネクタ部分はいらないので、基板ごとカットしました。 その分、パターン間接続するために線材をつける必要がありましたが、面積優先です。

ベースモニター用ヘッドフォンアンプ
モニターアンプ モニターアンプ

出来上がった昇圧&反転コンバータですが、以前作成して電源に問題があった、ベースモニター用ヘッドフォンアンプに組み込んでみました。

まずは電源だけで、正常に電圧が出ているか確認。 次に、中点電圧作成部分の回路を動かなくしたところに今回の電源を接続して確認します。

組み込み完了
ベースモニター用ヘッドフォンアンプ

特に問題なく動作。 歪も少なくなって良い感じです。 最終的にベースモニター用ヘッドフォンアンプの回路としては左のようになりました。

モニターアンプ

と言う事で、中点電圧作成部分を実装した部分をカットして、削除。 そこに今回作成した電源基板を装着し、なんとかケースに入れ込みました。

もっとコンパクトにして取り扱いしやすいように、専用基板を作ってみようかなぁ、と思わないでもなく(笑)。 とりあえず今回はこれでおしまいです。


©みぞ