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ホーンスピーカーの製作

Update : 2016/5/9

スピーカー工作第三弾。
自作サイトで100均のスピード―ロートのlogな感じがよさそう、というのを目にしたのでホーンスピーカーを製作してみました。
また、このサイトをまねしてちょっと実験してみました。 なんだかんだで赤いホーンが印象的な作品になりました。


使用部品
部品

今回の使用部品です。 100均のスピード―ロートと枡に、ホームセンターで購入した塩ビパイプ。

スピーカーユニットはネットで見つけたALTEC LANSING社の2.5inch(64mm)/8Ω/5W品。 さてどうかなぁ。

赤いホーン
パイプ

スピード―ロートは塩ビパイプにつなげるので、先っちょを少し切ってから色塗り。 赤にしてみました。 3倍速いぞって、古いっ(笑)。

黒いパイプ
ホーン

塩ビパイプはL字型3個を接着して導音パイプに。 1個は長さ調節でギコギコ切断。 塩ビパイプ用の接着剤を使用したのだけれど、溶かしながら接着するのでなかなか強力ですな。 で、隙間対策も兼ねて「スーパーX」で補強。

で、色塗り。 パイプは黒色。 が、派手に失敗して塗りムラだらけ。 まぁちょっと隠れる所だからこれで良しとしようっと(笑)。

ホーンとパイプの接着
ホーンとパイプ

ホーンとパイプの接着。 くっつくかなぁと塩ビパイプ用の接着剤を使用。 これがバッチリ。

で、ここでも隙間対策も兼ねて「スーパーX」が大活躍。 予想以上に上手くいったな。

枡の加工
枡 枡

お次は枡の加工。 これが苦労した。 特にスピーカー用の大きな穴あけ。 ここまでたどり着くのに3個失敗してたり。 試行錯誤の末、サークルカッターを用いたのだけれど、普通にやると、木の柔らかさもあって、どんどん中心がずれてくる。 なので、まず中心に穴を開け、そこにスペーサを挿し込む。 で、スペーサの穴にサークルカッターの中心の針を刺すことで、なんとか中心がずれず、穴あけが出来た。

で、ホーン用の穴、端子用の穴もあけ、サンドペーパーで磨いた後、黒で塗装。 いやー、なかなか難しかったなぁ。

組み立て
組み立て 組み立て

スピーカ、ホーン、升を組み立てました。 枡にホーンのパイプを「スーパーX」で接着。 それだけでは不安定なので、ホーンと升を接続する部品を適当に木で作って、色を塗ってネジ止め。 スピーカ端子は行きつけの電気屋さんで購入してきたのを取り付けて、最後に配線、スピーカを木ネジで固定。

思っていたより大きく、インパクトがあるなぁ。 スピーカ後面が開けっ放しなのは、これからちょっと実験のためです。 さて、どんな音がするかなぁ。

MDFの場合
MDF MDF

なんで後面が開けてあるかというと、このサイトを見てしまったから。 色々素材を変えると音が変わるかなぁ、と思い実験開始。

まずは普通にMDF材で閉じた場合で簡易測定。 左上のグラフがLch、下がRchです。 思ったよりも低音が聞こえますが、1KHzに変なディップがありますなぁ。 それと思ったより高域が伸びない感じです。

ラップの場合
ラップ

お次はサランラップを試してみました。 張り過ぎず、弛まず、と言うのがなかなか難しい... 何とか仕上げて測定してみると... こりゃダメですな。 それと、やっぱり1KHz超えたあたりに変なディップがありますなぁ。 Lch、Rchともほぼ同じ特性だったのでグラフはLchのみです。

薄手の手袋の場合
薄手の手袋

お次は掃除などで使う薄手の使い捨て手袋を試してみました。 はさみでジョキジョキ切った後、取り付けて測定してみると... うーん、ラップと同じような特性。 こちらもグラフはLchのみ。

わりと弾力性はあったのですが...ちょっと期待外れ。 厚すぎるのでしょうか。

後面開放での特性
後面開放

ふと思い立って、後面を開放した状態で特性を取ってみました。 すると...ラップや薄手の手袋と同じ... やっぱりこのサイト にある様にコ○ドームで無いとダメなのか(笑)。

でもゴム臭いのは嫌だから、素直にMDF材にします(笑)。

仕上げ
吸音材 吸音材貼り付け

MDF材にして音楽を聴くと...何と言うか。、高音がザラザラして聞きづらい... と言う事で、マイルドにすべく、吸音材を入れてみました。

行きつけの電気屋さんで売っている車用の吸音材をゲット。 で、カットして枡の内側やMDF材にペタペタと貼ってみました。 MDF材は密閉性を上げるため、クッション材を挟んでネジ止めしてみました。

完成!
ホーンスピーカー ホーンスピーカー 最終特性

その後は音楽や正弦波を聴いて吸音材を調整。 で、無事完成しました! PCのモニターの横に設置。 赤いホーンがインパクトあります(笑)。

最終的な特性は左下の様になりました。 しばらく鳴らしてエージングしてみたいと思います。

しかし特性がどうであれ、自作のスピーカで聞く音楽は、また格別ですなぁ。

スピーカーカバー
スピーカーカバー

スピーカーむき出しだったのですが、やっぱりカバーをつける事にしました。 ミニベースアンプでも使用した金網がまだ余っているので、フロント全面を覆うように切り、100均で購入したコーナー飾り用金具で押さえました。

簡単で、見た目もかなり良い感じに出来ました。


©みぞ