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波動スピーカーらしき物の製作

Update : 2015/2/27

とある喫茶店で聞いた、エムズシステム社の波動スピーカ。 実際に音を聞くのは初めてだったが、その音の良さにビックリ。
高額なのでちょっと手が出ないなぁと思っていたら... 波動スピーカらしきものを自作されている方が沢山!
と言う事で、私も作ってみました。 コンセプトはお金を掛けない、と言う事で(笑)。


材料
部品

円筒形の本体の材料には皆さん苦労されているようで。 塩ビパイプ、ペットボトル、ビールの空き缶... 郵パックのポスターなどを送る筒が良さそうだったので、郵便局に行くも、すでに取り扱いなく... そんな時出会ったのが、チップスター。 早速購入して、美味しく頂きました(笑)。

スピーカは行きつけの電気屋さんで適当に購入しました。 大音量で鳴らす気はないので、8Ω、0.5W品。

スピーカの接着
取付板 SP接着裏 SP接着表

スピーカを取り付けるバッフル板は、ボール紙を貼り合わせて作りました。 貼り合わせたボール紙を円形カッターで切って、チップスターに合うように紙やすりで修正。 で、黒色に塗装して出来上がり。

これにスピーカをボンド付け。 ボンドはスーパーXでしっかりガッチリと。 で、1個目。 見事に失敗しました... ボンドがスピーカのコーン紙にベットリ... と言う事で、またボール紙を貼り合わせて、切って...と。

同じ失敗は繰り返さず、何とか2個、接着完了。 線材も半田付け。 Rch+:赤/Rch−:黒、Lch+:白/Lch−:青 って事で。

スピーカと本体の接着
本体との接着

スピーカを接着したバッフル板を本体に取り付け。 の前に、本体にバスレフポート用の穴をあけておきます。

で、スーパーXでビチョーとガッツリ取り付け。 ボンドが乾いたら反対側も スピーカへの配線はバスレフポート用の穴から外に出しておきます。

バスレフポート
バスレフポート バスレフポート

材料はサランラップの芯(笑)。 適当な長さに切って黒く塗装。 サイズは内径20mmm、長さは27mm程度でテキトーです(笑)。

で、本体に取り付け。 ここでもスーパーXが大活躍です。 これで、アンプにつなげば音だし出来るところまで来ました。

音だし
音だし

海外出張が入ってなかなか音だし出来なかった... おかげでしっかり接着剤が乾燥したようですが(笑)。

ようやく音だし。 鎌ベイアンププロに接続して、ゆっくりボリュームを上げていくと... 思ったよりチープな音で無く、ビックリ。 まぁ低音はそんなに出ませんが。

夜にパソコンいじりながら音楽聞くには丁度良いかも。 とまぁ自己満足(笑)。

見た目
見た目改善

音だしも終わり、完成に近づいてきましたが... やっぱり見た目が(笑)。

と言う事で100均で木目調の「リメイクシート」を購入。 筒の幅を合わせて切り、バッフルポート部分は円形にくりぬいておいてから、丁寧に張り付けていきます。 途中、しわになったりなかなか難しかったですが、何とか貼り付け完了。

これで元がChip Starとは誰も気がつくまい(笑)。

100均のボリュームアンプ
ボリュームアンプ 基板A面 基板B面

スピーカを鳴らすにはパワーアンプが必要なわけで、どうしようかなぁと思って、ネットで検索していたところ、100均で売っている「ボリュームアンプ」を発見。 改造してイロイロ作っている人もいっぱい。

と言う事で早速購入。 で、分解(笑)。 メインの部品はSTMicroelectronics社の「TDA2822M」というパワーアンプIC。 こんなのが100均で売ってるとはなぁ。

ボリュームアンプの改造
改造基板A面 改造基板B面 基板動作チェック

製品はBTLモードで動作するようになっていてモノラルで、ステレオでも動作、というか改造可能なのだが、100円なので(笑)、2個使用する事にする。

で、イロイロ検索していると、このサイトがヒット。 ここによると、そのまま使うとちょっとノイズが大きく、その理由がパワーアンプICゲインが大きい為らしい。 で、ちゃんと対策回路も記載されているので、ありがたく使わさせていただく。 と言う事で、部品を交換したりつけたりして改造。

最後に音だしをして動作確認もOK!

回路図
回路図

改造済みの「ボリュームアンプ」を使った全体の回路図。

音声入力部は簡単なフィルタなど。 音量調整、というかパワーアンプへの入力調整は50_KΩ Aカーブの2連ボリュームを使用。 電源入力には2200uFとちょっと大きめのケミコン。

まぁ、簡単な回路ですね。

ケースに組み込み
木箱 ユニットアッシー 木箱に組み込み

パワーアンプを組み込み、スピーカを固定するケース、と言う事で、これまた100均で木箱を購入。

木箱の大きさにアクリル板を加工してスイッチやらジャックやらボリュームを取り付け。 ちょっと大きめだがユニバーサル基板に入力段と電源のケミコンを付け、パワーアンプ基板を固定。 なかなか良い感じに出来たなぁと自画自賛(笑)。

最後に木箱に入れて組み込み完了。

スピーカの固定用の穴あき円板
円板 穴あき円板 塗装済完成

実はこれ、結構悩んでいて、なかなか良い方法が思いつかなかったのですが、たまたま出張帰りに寄った東急ハンズで、これだーという材料に出会いました(笑)。 で、さっそく加工。 紙を円形に切るカッターで、スピーカの筒が入る様に切るもなかなか大変。

で、やってしまいました... 力を入れたらパキッと。 あーあー、と言ってもやってしまったものは仕方がない。 木工用ボンドで接着して、黒に塗装してそれらしくなりました。

完成
完成品前面 完成品背面

穴あき円板にスピーカをはめてパワーアンプを組み込んだ箱ににネジ止め。 ちょっとバランスが悪いけど、良い感じになりました。 最後にスピーカからの配線をパワーアンプに接続して完成!

以前、SDカードに置換したiPodと接続してご機嫌なサウンドを聞かせてくれます(笑)。

っと、スピーカからの配線は熱収縮チューブを被せて、見た目を良くしないとなぁ。

測定
周波数特性 Lch 周波数特性 Rch

いろいろググっていると、たのしい工作の部屋というページにHit。 この中の「自作スピーカーの測定」というページを参考に周波数特性を測ってみました。

マイクが無かったので、「WaveGene」からのスイープ音を作ったスピーカで鳴らし、それをポータブルレコーダで録音し、そのwavファイルをPCに取り込んで「WaveSpectra」で解析してみました。

結構凸凹してますねぇ。 特に2KHzあたりの落ち込みが... 低域は200Hz位からで、それ以下は暗騒音です。 まぁ適当に作ったからこんなもんでしょうか(笑)

と言う事で、なかなか長丁場でしたがこれにて終了。 今日も良い音で鳴ってます。


©みぞ