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電源用基板の製作

Update : 2021/8/16

ちょっと電源が欲しい事が多いので、久しぶりに基板を作ってみました。
やっているうちにあれもこれもと欲が出てきて、全部で9種類の基板になりました(笑)。


回路図
回路図-安い電源

まずは新日本無線の「NJM2374」を使った安価な電源。 降圧、昇圧、反転と3種類。 どれもスイッチング周波数は約72KHzに設定しました。 と言っても、そんなに真剣に考えていないし、実機で確認したわけでもないので、だいたいこんな感じ、な設計です。

回路図-上等な電源

お次はちょっと上等な電源。 TOREXの高性能コンバータを使った降圧、昇圧回路です。 コンバータはFET内蔵ですが、小さいので半田つけに苦労しそうです。 コンデンサなどもチップ部品にすれば、基板もめっちゃ小型になりますが、部品の納入性などからリード品にしています。 なので、性能は落ちるかもです。

回路図-正負電源

オペアンプを使うと正負電源が欲しくなるので、ちょっと調べてみましたが一般に入手出来て、手半田出来るICってほとんど見つかりませんでした。

今回使ったICはADIの「ADP5070」ですが、サーマルパッドありのTSSOPなので、まぁ、遊び程度なら良いかなって感じです。 しかし値段が高い...

回路図-パワーアンプ

おまけにTIの「LM675」又は「LM1875」を使用したパワーアンプの基板も作ってみました。 放熱をしっかりすればなかなかのパワーが出せるようです。 まぁそこまでやることは無いでしょうが(笑)。

ちなみに「LM675」はオーディオ用途ではなく歪率が悪いですが、アイドリング電流が少なく、「LM1875」はオーディオ用途ですが、アイドリング電流が3倍以上多いです。 そのあたりは用途、好みに応じてって感じですね。

基板図
基板図-A面

回路、基板CADはオープンソースのKiCadを使用しています。 オープンソースですが、機能としては十分すぎるほど充実しています。 ちょっと癖はありますが、もう慣れました。

と言う事で完成した基板図、A面です。 ミシン目を使って「なんちゃって面付け」しています。

基板図-B面

基板図、B面です。 今回の基板、部品は全部A面配置なので、B面はパターンだけです。 コイルの部分はベタ面を抜いています。

基板図-A面シルク

基板図、A面のシルクです。 まぁ比較的ゆったりとした部品配置にしています。

実はもう1種類、回路、基板を追加していますが、それは別ページでまとめる予定です。

出来上がり
生基板 生基板

出来たデータをどこに発注するか、イロイロ調べました。 基板サイズは100x100mmを超えると何処も値段が上がるんですね。 で、「なんちゃって面付け」でも値段が上がらず、送料が安い所、と言う事で、Elecrowにしました。 特に、配送に佐川急便が選択出来て、段違いに安い事が魅力的です。

で、7/23に発注。 7/27には配送したよとメールが来て、7/30に到着しました。 なんだか国内メーカーに出すのと同じくらいスピードです。 基板の仕上がりも見た感じは特に問題ないようで、大満足の基板製作でした。

これから組み立てが楽しみです。


©みぞ