[BACK]

スマフォ用外部マイクの製作

Update : 2015/7/14

Big Bandリハの録音をスマフォでやろうとしたのだが、内蔵マイクでは入力過大で割れまくりの歪みまくり。
何かないかとネットで検索すると、簡単に外部マイクが作れそう、と言う事で作ってみました。
試行錯誤してバッチリ録音できるようになりました。


一号機
一号機 一号機

まずは試しに、と簡単に作ってみました。 4極コネクタにコンデンサーマイクを接続しただけ。 マイクは行きつけの電気屋さんで購入できるLinkmanの「JL-063C」。 歪みを抑えるため、感度低めのを選んでみました。

注意しないといけないのが4極プラグ。 「OMTP」と「CTIA」という二つの団体があり、それぞれ規定があって互換性が無い... 最近は「CTIA」が主流、と言う事で、その規定に従って配線。 プラグの先頭から「L」「R」「Grand」「Mic」。 対する「OMTP」の規定は「L」「R」「Mic」「Grand」。 なんでグランドとマイクがひっくり返した規格が存在するかなぁ。

完成した写真、マイクが写っていませんがちゃんと中にあります(笑)。

減衰器
回路図

一号機を使って、さっそくリハで録音。 感度低めのマイクを選んだのだが、やっぱりフォルティッシモとかで音が割れるなぁ。 内蔵マイクよりは良いけれど...

ということで減衰回路を検討。 ここを参考にしました。 バイアス経路にはLPF、マイク信号経路には抵抗分割による減衰器とHPFと言う事ですな。

100均のLEDランプ
100均のLEDランプ

減衰器は4極コネクタ中には入らないので、別の筐体が必要。 と言う事で100均をふらふらしていると...良さそうなのがありました。 LEDランプ。

と言う事で早速購入して分解(笑)。 取り外したLEDランプはなにか別に利用出来るかなっと。

二号機
二号機 二号機 二号機

クリップ側は、クリップとチューブを取り外し、中の針金に線材を添わせ、熱収縮チューブを被せる。 んで、線材を4極コネクタに半田付け。

基板をLEDランプ側に入る大きさに切って、部品を半田付けと配線。 で、LEDランプが入っていた部分に装着。

とまぁ簡単に出来たのだけれど...ケミコンが大きくて、カバーが閉まらない(笑)。 と言う事でケミコン部分だけカット。

LEDレンズに穴を開けてコンデンサーマイクを固定しようと思ったのだけれど...穴あけ途中で割れてしまった... とりあえずテストはセロテでくっつけてっと。

回路修正
回路図

バンドのリハで録音。 だいたい満足できるレベルで録音できたのだけれど、もう一歩改善したいなぁ。 と言う事で検討。

少し減衰量が大きく、3dB位ゲインを上げるのとローがカットされすぎなので、HPFのカットオフを下げるかな、と言う感じ。

三号機
三号機 三号機 三号機 三号機

で、改造の為に基板をみたら... 見事に間違っていて、減衰器になっていなかったことが判明(笑)。 しかもコンデンサが1uFでなく0.1uFだった。 なんというミス。

と言う事で気を取り直して修正。 フィルムコン、デカいよ... と言う事でカバーをさらにカット。 割ってしまったLEDレンズはもう一個LEDランプを購入して再度作成。 こんどは上手くいったが、余ったLEDランプはどうしよう(笑)。

さらに本体とジャックを短くした。 と言うのも、最初は長めにしておいてマイクの位置を色々変えられると便利かな、と思ったのだけれど、実際に使ってみたら、マイクの位置が定まらず、実用的でなかった。 当たり前だが、コネクタが回っちゃうんだよね(笑)。

そんなこんなで改造終了。 しかし部品丸見え(笑)。 なんかカバーをしたいけど、その前にテストっと。

テスト&仕上げ
三号機 三号機

バンドのリハで改造したマイクの性能テスト。 フィルタの定数が適切になったので低音もしっかり録音出来ていて狙い通り。 聞きたくないものまでバッチリ録音出来てる(笑)。

で、最後の仕上げ。 何かないかな、とD.I.Y.なお店をフラフラ。 で、見つけたのが水道のパッキンゴムとクッションラバー。 パッキングゴムはΦ25mmのがピッタリ。 接着剤で固定。 で、その上にクッションラバーを接着っと。

完成!
三号機

と言う事で、完成!

今回は凡ミスもあったけれど、なかなか調整が楽しかったな。 綺麗な音で録音出来るかなぁって(笑)。


©みぞ