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Studβ 改造 その3

Update : 2012/6/14

マグネティックピックアップの取り付けに着手したエレクトリックアップライトベース「Studβ」。
基本コンセプトの確認は出来たので、いよいよ最終章! さてどうなったでしょうか(笑)。


作業性向上
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ピックアップからの線は、ピックアップ部をStadβに固定してから、コントローラに半田付けしていたのですが、ピックアップ部はまだまだ試行錯誤が必要なので作業性向上、ということで、ミニジャック化してみました。

コントローラにミニジャックを装着し、ピックアップからの線にはプラグを装着。 これでピックアップ部の取り外しが簡単になりました。

鬼目ナット その1
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ピックアップのユニットと本体は木ネジとスペーサでちょっと強引に留めていたのですが鬼目ナットでしっかりと固定するように改良しました。

まずは鬼目ナットの調達。 ホームセンターで、このくらいのサイズで良いかな、と適当に選択(笑)。 で、鬼目ナットを取り付けるには下穴をあける必要があるのですが、パッケージに下穴径の指定があるので、そのサイズの木工用ドリルの歯も購入。

本体に下穴を開け、そこに六角レンチで慎重に鬼目ナットを取り付けました。 これで鬼目ナット第一工程は完了です。

鬼目ナット その2
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ピックアップユニットと本体の間のスペーサはやめて、木でしっかりと固定する事にします。 ネジ留めする位置に6mmの穴をあけボルトでしっかり固定。

鬼目ナットの場合、かなり精度を要求されるので、位置がずれたり、斜めになったりするときちんと締める事が出来なくなるのですが、なんとかしっかり4点で固定する事が出来ました。 すこし歪はあるものの、手作業にしては上手く行きました、と自画自賛(笑)。

図面
寸法図

ピックアップユニットをしっかり本体に固定できたので、弦との位置関係を測定し、図面を作成。 今頃、と言う感じだけれども(笑)。

これによってピックアップを取り付ける楔形土台の寸法がはっきりしました。

発泡スチロールで確認
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ピックアップを取り付ける楔形土台は木で作成する予定なのですが、斜めに切ったりとなかなか難易度が高いので、まずは発泡スチロールで作成し、本当にこの寸法で良いのかの確認をしました。

発泡スチロールを切って、セロハンテープや両面テープでピックアップを固定。 本体に取り付けてみました。

1,2弦、3,4弦とピックアップが平行になり、その距離も良いみたい。 この状態で音を出してみたところ、各弦のバランスも良く、しっかり鳴ってくれました。 しいて言えば、若干4弦が弱いかなぁ。

木材加工
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発泡スチロールでの確認も終わったので、本チャンの木材加工です。 D.I.Yなお店で買ってきた角材に寸法線を描いてノコギリでギコギコ。 いやー見事に歪みました(笑)。 と言う事でひたすらヤスリがけ。

何とか形になったかなぁ?

仮組み立て
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ピックアップを取り付ける楔形土台を仮組み付けです。 発泡スチロールでの事前確認のおかげで、弦とピックアップの間隔もだいたい狙い通りで良い感じになりました。

再度、音を出して確認すると、発泡スチロールでの事前確認にくらべ、さらにバランスが良くなった感じです。

これで、ほぼ完成。 後は塗装して組み付けです。

塗装
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1回目は、スプレー塗料をプシュっとやるもムラになったり気泡ができたりと、なかなか苦戦。 一気にやろうとしたのが敗因。

十分乾いてから目の細かな紙やすりで気泡などを削って表面を滑らかにして2回目に挑戦。 薄くスプレーして乾かす、を繰り返しました。

という事で2回目は上手く出来たのですが...1回目の塗装ムラははっきり分かる... まぁ、いかにもD.I.Y.という事で(笑)。

ピックアップユニットの組み立て
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木ネジを使って、各パーツをしっかり組み付けていきます。 表面の木は、最初適当な廃材を黒く塗った物をつけましたが、厚みが足らないのと、見た目が... と言う事で、パドークという木に変更しました。 余談ですが、パドークは私の愛器、Atlansia STEALTHで使用されている木だったり。

ピックアップを固定するために、付属の2.6x30の木ネジを締めていたら... なんと途中でポッキリ折れてしまいました。 もう一度バラして、折れたネジを抜いて、新しいネジを買ってきて... 2.6x30の木ネジも普通のD.I.Y.のお店には無く、楽器屋でしか売っていなかったり、とナカナカ一筋縄ではいきませんでした。

苦労の末、ようやく完成しました。

アース
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プレジョンピックアップの場合、アースをしっかり取らないとノイズに悩まされます。

ということで、まずはピックアップユニットのグランド端子に錫メッキ線を接続し、背面を這わせます。 で、4弦側から前面に這わせ、各弦に巻きつけました。

これでノイズがグンと少なくなり、作業完了です。

完成!さて、いよいよ音は...
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とうとう完成しました! いやー苦労した、長かった(笑)。

で、肝心の音は... という事で、今までと同じ条件で録音してみました[♪]。 今までのどのピックアップよりも音の芯、輪郭がはっきりしています。 各弦のバランスもそんなに悪くない。

という事で十分使えるレベルで仕上がったかなっと自画自賛(笑)。


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