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ミニベースアンプの製作

Update : 2015/10/27

ちょっとスピーカ作りにハマってしまった? 今回はオーソドックスにバスレフ型です。
パワーアンプは「非革命アンプ」。 さて、どんな音がするでしょうか?


筐体
筐体 筐体 筐体

余っていたべニア板と、100均で売っている木製の箱で筐体。 そしてサランラップの芯のバスレフポート。 なんとも安上がりな感じで(笑)。

べニア板はサークルカッターで切った後、やすりで調整。 写真は2代目で1代目はスピーカ用の穴が大きすぎて大失敗でした(笑)。

塗装
塗装

見た目だけは、と言う事で塗装。 黒では無くブラウン、と言うところが良いでしょ(笑)。 Peterson風? ちょっと色が濃いか(笑)。

スピーカ、バスレフポートの取り付け
SP取付 SP取付

塗装が乾いたので、スピーカとバスレフポートを取り付け。 スピーカはネジ止め。 バスレフポートはとりあえず20mmに切ってボンドで取り付け。 うーん、適当だな(笑)。

スピーカーはいつもの電気屋さんで、ワッテージの高い物、だけで選んだコレ 音声用なのだけどまぁ良いかな、安かったし(笑)。

非革命アンプ
回路図 周波数特性

今回製作したアンプはその名も「非革命アンプ」。 ここが始まりなのかはわかりませんが、定番オペアンプ「LM386」を本来の使い方とは異なる使い方で性能を上げた「革命アンプ」。 その非反転版が「非革命アンプ」。 そしてこの「革命アンプ」「非革命アンプ」を詳細に検証しているサイトがここ。 このサイトを参考にしてみました。

ベースアンプなのでまずはFET受け。 そうすると、上記サイトの推奨回路1の入力インピーダンスの問題点はさほど気にしなくてよくなるので、FET受けと推奨回路1としました。 周波数特性も問題ないですね。

パワーアンプ製作
パワーアンプ パワーアンプ

フリーソフトで部品レイアウトと配線をじっくり考えた後、実装開始。 なかなか綺麗に出来ました、と自画自賛(笑)。

ICはソケットをよく使いますが、今回は放熱があるので直付け。 IC直下半田面のグランドは錫メッキ線を渦巻き状にした後、半田を大量投入で。

最後に土台となる板にネジ止めして完成。 スピーカやボリュームを取り付けて動作確認もOk!

筐体への取り付け
筐体への取り付け 筐体への取り付け

基板ユニットの筐体への取り付けは小さなネジ。 無理があるかな、と思ってましたが、下穴を開けて注意深く...上手く行きました。

スピーカへの配線は裏側から、それ以外は表側へ出しておきます。 次はパネルの取り付け!

パネルの取り付け
パネルの取り付け パネルの取り付け パネルの取り付け

パネルはスモークのアクリル板でここにジャック、ボリューム、電源スイッチ、電源ジャックを取り付け。 電源モニタ用のLEDは派手めが良いかなと、手持ちのオレンジの大きめのLEDがあったので、採用(笑)。

部品の取り付けが終わったら、基板からの線材を半田付け。 で、最後に筐体へ固定。 ここでも小さなネジが活躍です。

測定&調音
素の特性 バスレフポート閉じる

組み立てが終わったので測定開始。 方法は、波動スピーカらしき物の製作で行った、「WaveGene」からのスイープ音を作ったスピーカで鳴らし、それをポータブルレコーダで録音し、そのwavファイルをPCに取り込んで「WaveSpectra」で解析、というやり方です。

まずは素の特性。 左の上のグラフです。 300Hz位からフラットで高域は結構バタバタだけど、スピーカそのものの特性通りですなぁ。

お次はちょっと気になっていたバスレフポートの効果、と言う事で、ポートに布を詰めて測定してみた。 左の下のグラフです。 100-300Hzで効果が見られますね。

FT5-105フィルター FT5-105フィルター

ここからは調音で、イロイロ吸音材を変えてどうなるか試してみました。 まずはちょっと荒目のスポンジ。 低域が滑らかになり、高域のディップも少しましになったかな、と言う感じです。

KSNR-205 KSNR-205

お次は防音と記載のある堅めのスポンジ。 低域が荒目のスポンジと同じ傾向だけれど、高域にディップが増えた様子。 悪い方向にいってますね。

クッションフエルト クッションフエルト

最後はクッションフエルト。 低域は良い感じで、 高域のディップもおとなしくなってます。 さらに、このクッションフエルト、裏面が全面両面テープになっているので、貼り付け作業も簡単に出来そう。

と言う事で、これに決定! 安易だなぁ(笑)。

ちなみに、上記すべての場合で音楽を鳴らして実際に聞いてみましたが、バスレフポートに詰め物をした以外、違いはよく判りませんでした...(笑)

保護ネット
保護ネット 保護ネット

物としては出来たのですが、スピーカむき出しは扱いにくいので、保護ネットを作成。

まずは、10mm□の角材を組み合わせて枠を組みます。 角材を切って細い釘と木工用ボンドで接着。 接合部、どうしても隙間が空くので、木工用パテで埋めて、乾燥後、鑢がけ。 なかなか綺麗に出来ました。 固定用のネジ穴を開けて、塗装して枠は完成。

ネットは、以前に出張したときに寄った東急ハンズで購入した金網を切って、周囲に製本用のテープを切ってボンド付け。 最後に細い釘で固定して完成!

いかにも手作り、と言う感じです(笑)。

完成!
ミニベースアンプ ミニベースアンプ 完成品周波数特性

保護ネットと本体をネジ止めして完成! なかなか良い感じと自画自賛(笑)。

最後にもう一度特性を測定してみました。 全然良い特性ではありませんが、ベースの練習用ミニアンプとしては十分です♪


©みぞ