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Popcorn Box(ネットワークメディアプレイヤー)の製作

Update : 2018/4/6

PopcornHour B-110」と言うMini-ITXフォームファクタを採用したマザーボードタイプの自作ネットワークメディアプレイヤーキット。
PCケースに組み込んで使用していたのですが、新しいおうちサーバーを作るのにケースと電源を流用したので、行き場が無くなってしまいました。
そのままお蔵入りにするのも勿体ないので、「玄箱サーバーの製作(断念)」で購入した無印良品のポリプロピレン収納に組み込んでみました。


マザーボードとHDD
マザーボードとHDD マザーボードとHDD

作業性を考え、マザーボードとHDDはケースに直接取り付けずに、アクリル板に取り付ける事にしました。 これは「玄箱サーバーの製作(断念)」でもやっていた事で、アクリル板の大きさはケースの内寸にしてあります。 マザーボードやHDD、電源基板を取り付けて配線した後、そのままケースに入れるという構想です。

実際にレイアウトしてみると、マザーボードとHDDの間隔があまりとれず、ギリギリセーフでした。 HDD横の空き地に電源基板を取り付ける予定です。

ケースの加工
ケースの加工 ケースの加工

内ケースのフロント側は左から電源スイッチ、電源LED、HDDアクセスLEDで、最後にちょっと離れたところにリセットスイッチです。 電源スイッチは2回路入りのオルタネイトタイプで、電流容量が大きいものを選びました。

リア側はACアダプター用ジャックと、RCA、HDMI、イーサーネットケーブルを接続するために穴をあけてあります。

電源
電源基板 電源基板

Mini-ITXフォームファクタのマザーボードタイプなので、電源もATX電源を想定してあります。 なので、素直にATX電源を使用すればよいのですが、それでは面白くない(笑)。 マザーボードに電源コネクタ周辺をテスターで調べると、-12Vや-5Vは使用していないので、自作することにしました。

左がそのブロック図とその中に出てくる「PS-ON制御回路」の回路図です。 SW1がOnになると、Vcが200m秒ほどHからLに落ちることによって、PCの電源ボタンが押された状態を作り出します。

電源の部品
電源の部品

電源を構成する部品です。 マザーボード用の+3.3V、+5V生成のDC/DCコンバータは「玄箱サーバーの製作(断念)」で購入したDC/DCコンバータ「OKL-T/6-W12N-C使用小型高効率DCDCコンバータ可変電源キット(降圧)」と、100均にて購入したUSB充電シガープラグから取り出したものを使用します。

HDD用の+5V生成のDC/DCコンバータはちょっと電流が取れないといけないので、急速充電対応のものを100均で購入しました。 300円でしたが(笑)。

ATX電源ケーブルは、24Pinから20Pin+4Pinへ延長するケーブルをAmazonで購入しました。

電源基板
電源基板 電源基板

空き時間を見つけてはコツコツと作り上げました。 見た目は配線が多く複雑そうですが、ありもののDC/DCコンバータを使っているので中身は簡単です。 基板裏面の配線もシンプルです。

この状態で出来る範囲で動作確認しましたが、問題なさそうです。

ケースに組み込み & 動作確認
ケースに組み込み ケースに組み込み ケースに組み込み

電源基板をマザボとHDDの載っているアクリル板へ装着し、コネクタを接続。 さらに内ケースに入れて配線して組み込みが完了しました。

で、動作確認、と思ったらリアパネルに映像ケーブル用の穴が開いておらず、もう一度取り外してケース加工。 もう一度組み込んでケーブルを接続しようとしたら、今度は開けた穴が小さく、鑢でガリガリと。

で、ようやく動作確認。 ドキドキしながら電源を投入すると... 無事に起動しました! いやー、ネットワークプレイヤーのメニュー画面を久しぶりに見ることが出来ました。

外ケース加工
外ケース加工 外ケース加工

動作確認が出来たので、最後の作業である外ケースの加工を行いました。 内ケース背面の穴と同じ位置にガリガリと穴をあけていきます。 樹脂がドリルやリーマーに絡みついて中々難しいですが、何とか完了。

外ケースと内ケースを合わせてみましたが、バッチリです。

完成!
完成 完成

完成!と言う事で、テレビラックに設置しました。 画面は下の写真のような感じです。

玄箱サーバーの製作(断念)」と違い、今回はやり遂げました(笑)。


©みぞ