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2弦ベースの製作

Update : 2022/8/21

Studβ 改造 その8」で製作した光ピックアップ。 これをもう少し応用してみたいなぁ、と思っていたところ、こんなブログを発見。
このサイトは1弦ベースですが、私は2弦ベースに挑戦してみました。


材料
ボディー

早速ボディー材を探しにD.I.Y.なお店へ。 ありました、ありました、鍬の柄。 が、結構イロイロな種類がありました。 事前に自分のベースの長さを計っておいたので、ロングスケールで製作出来そうな柄を購入しました。

部品

ペグとブリッジとナットはAmazonでポチっと購入しました。 ナットは某国からで、なかなか時間がかかりましたが無事に到着しました。

ペグの取り付け
ヘッド ヘッド

まずはペグの取り付けです。 そのままでは取りつかず、鋸と鑢でちょっとずつ加工して何とか取り付ける事が出来ました。

ペグを斜めに取りつけているのは「Atlansia」の真似です。

ブリッジの取り付け
ブリッジ ブリッジ

ブリッジもそのまま取り付けると弦高が高くなりすぎるので、柄を加工して沈み込むようにして取り付けました。 また、ナットを取り付けるように溝を掘りました。

柄はしっかりした木材なので、ちょっと固く、加工に苦労しました。

仮組み
仮組み 仮組み 仮組み

ペグとブリッジが取りついたので、仮組みをしてみました。 ナットはまだ溝に挟んで弦で抑えてるだけです。 手持ちの弦がミディアムスケールだったので長さが足りてませんが、ちゃんとしっかりとした生音が鳴りました。

なんだかもう完成した気分です(笑)。

ナット
ナット ナット

ナットは楽器の音程や音色に対して重要な部品ですが、ちょっとイマイチだったので、別の製品を購入しました。 今度は「サウンドハウス」で良さそうなのを購入しました。 で、2弦ベース用に加工しました。

弦はG線か、D線か、はたまたA線かなど、どの弦を張るかまだ決めていませんが、ナットの溝は加工の都合上、2、3弦部分を使っています。

光ピックアップ、その1
光ピックアップ 光ピックアップ

光ピックアップは専用基板化したので、組み立てが簡単です。 今回、センサー部分は一体モジュールではなく、赤外線LEDとフォトトランジスタを使用します。 基板はボディーの裏側に固定し、センサーはボディーに穴を開けて表側に通す事にしました。

と言う事で、センサーのリードに鈴メッキ線を半田つけしてリードを延長し、またフォルダーを丸棒で作成しました。 フォルダーはリード線が通るように彫刻刀で溝を掘っています。

光ピックアップ

ボディーにはセンサーが通る穴を8個開けました。 なかなか綺麗には出来ませんね(笑)。 穴が近接しているため、ちょっと割れたりしましたが、そこはパテで修正しました。

塗装
塗装

柄の加工が終わったので、塗装しました。 塗料は「アサヒペン ジェルカラーニス」で布で刷り込むタイプです。 色はライトオークにしました。 布で刷り込んで、ペグの穴に針金を通して吊るして乾燥、乾いたらまた刷り込んで、と3回繰り返しました。 なかなか綺麗に出来ました、と自画自賛(笑)。

塗装

ピックアップ部分は色を変えて黒色にしました。 ちょっとアクセントになってこちらも良い感じです、と自画自賛パート2(笑)。

ピックアップと基板の取り付け
ピックアップと基板の取り付け ピックアップと基板の取り付け ピックアップと基板の取り付け

塗装の終わったボディーにセンサーと基板を取り付けます。 センサーをボディーの穴にはめ込み、基板をボディーの裏側にねじ止めして、センサーと基板を配線します。 計16本でなかなか大変でしたが、なんとか完了。 9V各電池のホルダーも取り付けました。

ここで一旦通電して動作確認。 無事に動いているようです。

シャーシ
シャーシ シャーシ シャーシ

電装部分の保護とジャック、ボリューム取り付け用のシャーシ。 まずは画用紙であーでもない、こーでもないと試作してから図面を起こし、厚さ1mmのアルミ板を加工しました。 これで完璧、と思ったら、なぜか一か所寸法が間違っていて片側が5mmほど長くなってしまいました。

とても作り直す気力はないし、まぁ見えないところなので、これでOkってことで(笑)。

シャーシの取り付け
シャーシの取り付け シャーシの取り付け

ボディーにシャーシを取り付けて、ボリューム、ジャックを取り付けました。 なかなか寸法が厳しいですが、プラグを刺しても干渉しないように微調整しました。 で、ボリューム、ジャックに配線しれ完了です。

電源はジャックにプラグが刺されたらOnになるように配線しています。 で、再び通電。 今回も無事に音が出ました。 が...

ピックアップカバー
ピックアップカバー ピックアップカバー ピックアップカバー

音は出たのですが、部屋の照明の影響や、何より右手のピチカートの影響で音が揺れる、という症状が見られました。 そして画用紙でピックアップ部分にガードをつけて遮ると症状が出ないことが事がわかりした。

という事で、アルミ板をカットして曲げてときちんと部品を作って、装着して試してみると... 音が出ない... なんで〜と思ったのですが、よく考えてみると、アルミ板だとピックアップのLEDからの光を乱反射してしまうので逆効果かも。

アルミ板の塗装はなかなか難しいので、黒色のアルミ板をゲットし、作り直しました。 が、作り直し1号はちょっと幅が大きすぎて失敗。 もう一度作り直して、今度はバッチリでした。

アーム
アーム アーム

現状、棒だけなので安定して弾くのに難があります。 という事で、アームを作りました。 シャーシのカバーにもなるようにと、3種類のパーツを作り、それをガッチリと接着しました。 100均で購入したC型クランプが大活躍です(笑)。

ガッチリ接着した後はヤスリ掛けして形を整え、目の細かい紙やすりで仕上げました。

アーム アーム

アームは本体のピックアップ部分と同じ、黒色に塗装しました。 種類の違う木材を組み合わせたにしては綺麗にできました、と自画自賛です(笑)。

アーム アーム

本体に取り付けです。 取り外し可能なように鬼目ナットを使用して取り付けています。 また、アームには電装部分の蓋の役割も持たせています。

ストラップピンの取り付け
ストラップピン ストラップピン

アームと本体底面にストラップピンを取り付けました。 ストラップピンはやっぱりAmazonでポチっと購入した物で10個入りです。 残り8個はどうしましょう(笑)。

そんなこんなでストラップを取り付け、安定して弾けるようになりました。

ピックアップカバーの取り付け
ピックアップカバー ピックアップカバー

光ピックアップガードの取り付けです。 黒いアルミ板で作ったのを取り付けでみたのですが、やっぱり音が小さく... なんでかなぁと試行錯誤してると、光ピックアップとの距離が近いとめっちゃ安定する事が分かりました。 じゃあ普通のアルミ板でも良かったのか、とやって見ましたが、こちらは安定しませんでした。

と言う事で、黒色にしたのは正解で、さらに距離が重要という事がわかりました。 なかなか奥が深いです。

完成!
2弦ベース 2弦ベース

ちょっとナット側の弦高が高かったので、ナットを削ったりと細かな調整をして完成。 ちなみに弦は、GHSのTAPEWOUNDでブラックナイロンです。

肝心の音はというと、光ピックアップという事で普通のマグネットピックアップのように周波数が下がるにつれ6dBで落ちていく事が無いので、ボディーの軽さの割には低音がしっかりと出ています。

という事で、ちょっと録音してみました[♪] 。 何も考えず、趣くままに弾いたベースに打ち込みのドラムをMixしてみました。 ベースはライン録りのみです。 なかなか面白いのが出来たと自画自賛です(笑)。

蛇足
2弦ベース

私の愛機「ATLANSIA STEALTHベース」と並べて写真を撮ってみました(笑)。

ところで、手元には弦も2本余っており、ペグもブリッジも2個余っており... もう1本作るかな(笑)。 今度はマグネティックピックアップも自作して、と夢が広がります...


©みぞ