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FM通信ユニットの製作

Update : 2021/9/11

ベースのケーブルレスを目指して「ワイヤレス光通信ユニット」を製作しましたが、ちょっと動くと音が切れたりするのが...
と言う事で、今度はFM通信ユニットを製作してみました。


送信機回路図
送信機回路図

回路は「ワイヤレス光通信ユニット」と同じくここからです。

こちらのサイトでは、FMトランスミッタ―から光通信へと進んでいるのに対し、私は光通信からFMトランスミッタ―へと逆に進んでいます(笑)。

送信機基板
送信機基板 送信機基板

部品点数も少ないので、簡単に実装できました。 コイルは久しぶりに丸棒に線を巻き付けて作りました。

手前のオレンジ色のビニール線が送信用のアンテナになります。

送信テスト
送信テスト

組みあがった基板を早速テストです。 左下のタブレットが音源で、それを製作した送信基板で飛ばして、FMラジオ機能のついているスマホで受信しています(笑)。

無事に受信できました。 ノイズも少ないですね。

送信機の電源
送信機の電源 送信機の電源

送信機は楽器に付けるので出来るだけ軽くしたいと思い、単三電池1本を昇圧して電源にする事にしました。 昇圧回路には100均で売っている「USBチャージャー」を使います。 この製品は乾電池2本から5Vにしますが、回路自体は乾電池1本でも昇圧出来るようです。

と言う事で、分解して基板を取り出しました。

送信機の組み立て
送信機の組み立て 送信機の組み立て

送信基板と昇圧基板をケースに組み込みました。 電源スイッチや電源LEDも取り付けました。 電池ボックスはケースの外側に取り付けています。 見た目はイマイチですが、電池交換はラクに出来ますからね。

と言う事で、送信機が組みあがりました。

送信機をクリップに取り付け
送信機のクリップ 送信機のクリップ 送信機

送信機は「ワイヤレス光通信ユニット」の送信機と同じように、クリップでストラップに挟むようにしました。 クリップは余っていた「キティちゃん」...

これで送信機は完成です。

受信機の実験
受信機の実験 受信機の実験

FM受信機はイロイロ調べたのですが、結局「aitendo」からモジュール「EN803DW10v1」を購入して使う事にしました。 工作で使えるようなFMレシーバーICってもうほとんど廃番ですからね。

基本的には説明書通りでOkだと思いましたが、念のためブレッドボードで実験しました。 予想通り特に問題なく受信出来ました。

受信機基板
送信機基板

少しですが外付け部品があるので、ユニバーサル基板上に全て実装しました。 水晶振動子は無くても動作するのですが、実装した方がノイズが少ないという情報もあり、後で実装する事にしました。

受信機の組み立て
受信機の組み立て 受信機の組み立て

受信基板をケースに組み込みました。 受信機の電源は乾電池2本です。 送信機と同じく電池ボックスはケースの外側に取り付けています。 ケースには電源スイッチや電源LEDの他に、チューニング用のプッシュスイッチを取り付けてあります。 1回押すごとに、シークサーチしてくれます。

受信アンテナは100均で購入した指示棒を使いました。 これをロッドアンテナの代わりにします。 共振回路はモジュールに実装済なので楽ですね。

と言う事で、受信機も完成しました。

完成!
送信機受信機 ベースと送信機 ベースアンプと受信機

と言う事で完成しました。 送信機はストラップに挟んで使用、受信機は以前に製作したプリアンプの上に設置しました。 今回も無事にケーブルレスになりました。

ただ1点、欠点があります。 それは毎回、受信機のチューニングが必要で、送信機の周波数に合わせるためにはシークサーチ用プッシュスイッチを数回押さないと受信できません。 それ以外は満足の出来でしたっと自画自賛(笑)。


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