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ワイヤレス光通信ユニットの製作

Update : 2020/3/5

ベースのケーブルが煩わしい... 世の中にはワイヤレスシステムが売られているけれど、結構なお値段で...
そんな時、光通信の実験を発見。 ちょっとやってみました。


回路図
回路図

送信側はここと同じでLM386を使った回路です。 受信側はベースアンプに接続するので、ちょっと変えて、太陽電池からの信号をNJM2904Dで受けて出力するようにしました。

両方とも入力段に半固定抵抗をつけてレベル調節出来るようにしています。

100均で部材購入
部材 部材 部材

100均でイロイロと部材を物色。 送信側の光源としてLEDライトを購入しました。 電源はUSBチャージャーを使用します。 これで単3乾電池2本を5Vに昇圧して回路に供給します。

受信側の太陽電池はガーデン用のソーラーライトから流用します。 100均って素晴らしい(笑)。

受信側基板
基板 基板

受信側の基板です。 ソーラーライトの太陽電池がついている部分をそのままケースとして使用する事にしたので、角の部分をカットしています。 簡単な回路なので、コンパクトに出来ました。

送信側の基板は写真を撮り忘れました(笑)。

LEDライトの加工
LEDライト LEDライト

送信側の光源として購入したLEDライトですが、電池は必要ないのでその部分をザックリとカットしました。

で、基板と接続する為に線材を半田つけして、取れないようにボンドで固めました。

送信機の組み立て
送信機 送信機

送信機を市販のケースに組み込みました。 LEDライト用の大きな穴を開けるのが一苦労でした。

電源用のUSBケーブル、電源スイッチとしてのスライドスイッチ、入力用のφ6.3 モノラルプラグなどなど、なかなか良い感じに出来ました、と自画自賛です(笑)。

ソーラーライトの分解
ソーラーライト ソーラーライト

次に受信機の製作です。 まずはソーラーライトを分解。 ニッケル水素電池と簡単な基板が入っています。

基板にはスライドスイッチがついていたので、これを電源スイッチにするため、基板に実装されていたその他の部品はすべて削除しました。

受信機の組み立て
受信機 受信機

元基板で必要ない部分はカット。 さらに電池フォルダー部分もカットして空きスペースを作ります。

で、太陽電池、電源ジャックと製作した受信基板を接続してケースの中に納めていきます。 ちょうどよい大きさです。

動作確認
動作確認

送信機をベースに接続、受信機をベースアンプに接続して、恐る恐るベースアンプのボリュームを上げてみると... あっさり音が出ました。 こんなに簡単にワイヤレス化できるとは、ちょっとビックリです。

とは言え問題もあり。 一つは蛍光灯からと思われるノイズ。 もう一つは、送信機にLEDライトを使用したので指向性が強すぎて、写真のように光のスポットに受信機が無いと全然音が出ません。

広視野角のLEDを追加
LED追加

指向性緩和のため、送信機のLEDライトの横に広視野角のLEDを追加しました。 どちらを使用するかは、基板にピンヘッダを追加し、ショートピンで選択できるようにしました。

LED追加 LED追加

LEDライトは指向性が強い代わりに、送信できる距離が長く、広視野角のLEDはその逆です。 写真のように、ずいぶん光り方が違います。

今回の目的では送信できる距離は短くても広い範囲で送信できる方が良いので、広視野角のLEDをメインで使用したいと思います。

送信機をクリップに取り付け
クリップ

送信機をどのようにベースに固定するかですが、以前に企画倒れに終わった(笑)フリスクベースアンプスピーカーと同じように、大き目のクリップに取り付けてベースのストラップに挟むようにします。

で、今回のクリップです。 キティちゃん(笑)。

クリップ クリップ

クリップの片側に送信機、反対側に電源のUSBチャージャーをネジ止めします。 キティちゃんの顔の部分にケースがあたるのはちょっとかわいそうなので、クッションを挟みました(笑)。

完成!
完成 完成

と言う事で完成です。 送信機はクリップでストラップに取り付け。 受信機は以前作成したベーススタンドにネジ止めしてます。 ノイズ対策として蛍光灯の光が直接入りにくい位置にしています。

あまり音痩せもなく良い音が出ることにビックリです。 だけれど光なので、ちょっと動いて送受信機間の距離が変わると音量が変化します(笑)。 それはそれで面白いですけれどね。

そしてケーブルが無いのは快適です。


©みぞ