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ダブルバスレフスピーカーの製作

Update : 2016/9/23

スピーカー工作第四弾。
ネットで評判のよさげな共立エレショップ の小型スピーカー
これと100均の小さな木箱、枡を組み合わせてダブルバスレフスピーカーに挑戦してみました。


構想
スピーカー

ダブルバスレフの計算式はここを参照。 今回は100均の枡と木の筒で第二空気室と第二ダクト、小さな木箱で第一空気室。 その間を木の筒(第一ダクト)で接続すると言う構想です。

第一空気室、第二空気室の容積が決まっており、ダクトはD.I.Y.なお店で購入した木の筒なので径が決まっているので、残るはダクトの長さをどうするか?と言う事になります。 と言う事で計算した結果は下記です。

第一空気室容量:0.13 リットル
第一ダクト長:4 cm
第一ダクト断面積:0.64 cm2
第一ダクトの円換算時半径:0.45 cm

第二空気室容量:0.18 リットル
第二ダクト長:3.5 cm
第二ダクト断面積:0.64 cm2
第二ダクトの円換算時半径:0.45 cm

第一ダクト共振周波数:221.6 Hz
第二ダクト共振周波数:115.8 Hz

第二空気室
キャビネット バッフル 第二空気室

まずは第二空気室から。 まず枡の側面に穴を開け、木の筒(第一ダクト)を接着。 次に枡の内側に吸音材代わりにクッションフエルトを貼っていきます。 これでキャビネットはOk。

バッフルはMDF材を枡の大きさに切って穴を開け、木の筒(第二ダクト)を接着。 表面は紙やすりで磨き、なるべく美しくなるようにっと。

最後にキャビネットとバッフルを接着して、第二空気室は出来上がりです。

第二空気室の塗装
第二空気室の塗装

次は得意の塗装(笑)。 段ボールを三角に折って、そこに割り箸を立てたスタンドをまず作成。 で、第一ダクトから割り箸を入れた状態にして塗装開始。 やっぱり塗り過ぎるなぁ... 色は黒にしてみました。

第一空気室
パーツ 第一空気室

材料は100均の小さな木箱がキャビネットでバッフルはMDF材です。 キャビネットは側面に第一ダクト用の穴を開け、底面にはコネクタ用の穴を開けます。 バッフルはスピーカー用の穴を開けます。 大きな穴を開けるのは苦労しましたが、MDF材は鑢での加工が比較的やり易いですね。

スピーカーも含め、組み合わせると写真のような感じになります。 接着の前に塗装、配線です。 っと、その前に指をかける用の穴を塞がないと(笑)。

第一空気室の塗装
キャビネット バッフル

指をかける用の穴はコルク栓を適当に切って接着して埋めました。 で、またも得意の塗装(笑)。 色はブラウにしてみました。

乾燥後、キャビネットの内壁にクッションシートを貼り、線材を取り付けた端子を付けます。 バッフルはスピーカを置いてみて最終確認です。

第一空気室と第二空気室の接着
接着 接着

いよいよ第一空気室と第二空気室の接着! 木工用ボンドを塗布して、傾きが無いように慎重に位置合わせを行った後、放置。

翌日さらに補強用に木工用ボンドを塗布して放置。 まぁまぁ上手く出来ました。 次はスピーカの取付です!

スピーカーの取り付け
SP取り付け

まずは線材をMDF材で作ったバッフル板のスピーカー用の穴に通してからスピーカーの端子に線材をはんだ付け。 で、スピーカをバッフル板にネジ止めします。 はい、線材をスピーカー用の穴に通してからでないと悲しい思いをします(笑)。

と、これで取り付けOkと思ったのですが、どうも密閉性が悪そう、と言う事で、木工用ボンドを周囲に塗布しました。 もう戻れない、と言う感じです(笑)。

スピーカーカバー
SPカバー SPカバー

スピーカーむき出し、というのはどうにも落ち着かないものなのでカバーをつけようとネットを徘徊していると、パソコンのファン用カバーが使えると言う情報をゲット。

と言う事で、早速6cmのファンカバーを購入。 そのままネジ留めは出来ず、ジュラコンスペーサーを噛まします。 ジュラコンスペーサーはそのままの白色ではカッコ悪いので、ブラウンで塗装しました。

バッフル板に後加工で穴あけなどちょっと難しかったですが、なかなか良い感じに取り付けが出来ました。 そしてこれでスピーカーも安心です。

完成!
完成! 完成!

いよいよ最後の仕上げ。 バッフル板をキャビネットに接着します。 密閉を確実にするため、多い目に木工用ボンドを塗布し、はみ出たボンドはすぐにウェットティッシュでふきとります。 で、重しで圧力をかけて放置。 無事接着できました。

そんなこんなで、ブラウンとブラックのツートンカラーのちょっと落ち着いた感じのスピーカーに仕上がりました。 写真の後ろにみえる赤いのは、前回製作したホーンスピーカーです(笑)。

いよいよ音だし。 接続し、音楽を再生したところ... 高域がキャンキャン鳴ってる... が、これはしばらく鳴らしていると落ち着いてきました。 肝心の低域は...結構出ています。 ただちょっと明瞭ではないかな、と言う感じです。 第二ダクトを塞ぐと全然低音が出ないので、ポートの効果は絶大なようですね。

最終特性 バスレフなし

最後に恒例の簡易特性測定を行いました。 まぁこのサイズのスピーカーにしては立派なもんじゃないでしょうか。 左下側のグラフは第二ダクトを塞いでみたときの特性です。 特性上もはっきりとした違いが見られますね。

しかし、そろそろスピーカーセレクターが欲しくなってきました。 次回の製作ネタですな。 その前にアンプも製作したいなぁ、と夢は膨らみます(笑)。


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